- 頑張ってるけど、転職先が決まらない
- スキルや経験もなく、転職できる気がしない
- 自分に向いている仕事が分からない
このような悩みを抱えておられませんか?
転職先がなかなか決まらないと、

このままずっと転職できなかったらどうしよう…



自分は世の中から必要とされていないのでは!?
などと考えがちですよね。
そのようなメンタルの状況は、本当につらい。
どん底のメンタルから抜け出すために、まず経験やスキルの本質を理解しましょう。



経験やスキルについて、誤解されている方が意外に多いんですよ。
漠然とした転職への恐怖から、実体以上に大きな壁のように感じ、自分が持つ本来の良さ・強みが見えなくなってしまうのは、よくあるメンタルパターンです。
この記事を読んでいただければ、大きく転職活動というものの本質が分かるようになります。
また、自らの強みを分析し、転職に立ち向かうきっかけがつかめるはずです。
経験とスキルの本質を理解する


まず読者の皆さんに質問ですが、人の「強み」 とは何でしょうか?
例えば、私は2021年に それまで20年以上勤務してきた電機メーカーから、外資系エンタメ企業に転職しました。当然ながら転職した時点でエンタメ企業で働いた経験はゼロ、業界知識もありません。
この 経験が全くないことは「強み」ですか、それとも「弱み」ですか?
皆さんよく勘違いされているのですが、強みとは絶対的なものではなく、相対的なものなのです。
私が10年以上にわたり尊敬するマーケター 佐藤義典さん の言葉に、このようなものがあります。
強みは弱み、弱みは強み
強みは捉え方次第で弱みになり、逆もまた真なりという考え方です。
私のエンタメ業界経験がないという「事実」は、むしろ 電機メーカーの経験をもとに、しがらみのない新鮮な目で新たなエンタメ業界の将来を想像できるという強みとして伝えることができます。
下記のように、そのものが持つ個性・特徴をどう伝えるかで、強みにも弱みにもなるんです。
弱みとする解釈 | 強みとする解釈 |
---|---|
古くて小汚い店 | 歴史があり、味のある店 |
交通が不便な場所 | 隔離された落ち着いた空間 |
パンチのない味 | 材料を活かした素朴な味 |
薄い中身のない本 | 手軽に読める本 |
うるさい店 | 盛り上がっていて騒げる店 |
地味なデザイン | 落ち着いた飽きのこないデザイン |
無遠慮で気を遣わない人 | 裏表がない正直な人 |
スキルや経験とは、その「強み」を証明するものにすぎませんので、強みをどう定義するかによっていかようにも組み立てられるということを知ってください。



とはいえ、私 ある程度年齢は重ねたものの、会社での経験自体が少ないのですが…



会社経験でなくても、生きているという意味での人生経験は蓄積されているはずです。その経験をどう活かすか考えましょう!
人生経験をうまく「強み」に変える解釈を加え、自分をブランディングしていくことが、転職活動において必要となるしたたかなセルフマーケティング戦略になります。
佐藤義典さんのマーケティング理論は、人の強みを考えるセルフマーケティングにも使えます。
もし興味が沸いた方は、こちらの本を読んでみられることをおすすめします。
転職できない人の特徴


転職できない≠無能(経験・スキルがない)ということではありません。
転職できない人の特徴は、下記の3つです。
- 自分の個性を客観的に把握できていない
- 企業側が求めていることの情報不足
- 企業ニーズと自分の強みを繋げられない
自己流で必死にもがいても なかなかうまくいかず、次第に自己肯定感が低下。本来の実力が出せないばかりか、自分が苦手とする領域に突っ込んでいこうとしている。



このような負の連鎖から抜け出さないと、本来あなたが得られる可能性を見逃してしまうことになります。
この後で紹介する3ステップで、自分の個性を強みに変えるきっかけをつかみましょう!
転職できる気がしてくる!おすすめ3ステップ


負の連鎖から抜け出す3ステップはこちら。
① 自分の個性を客観的に把握する
② 転職市場について知る
③ 業界・企業について知る
一つひとつ解説していきます。
① 自分の個性を客観的に把握する
自分の個性・特徴を知る上で、ぜひご紹介したい無料ツールがあります。
「16パーソナリティーズ」という個性診断ツールですが、事前登録も必要なく20分くらい質問に答えていけば、自分の個性・特徴が分かりますので、一度挑戦してみてください。





自分は何が得意で、何が苦手なのかが分かりますよ!



診断結果が 自分に当てはまる・当てはまらない を考えるだけでも、自らの個性と向き合えますね。
診断結果について自分と親しい誰かと共有し「自分はこんな風に思ったけどどう?」って聞いてみてください。
あなた自身の知らなかった自分について、さらなる気付きがありますよ。
② 転職市場について知る
転職市場の実態について、客観的に理解していきましょう。
国の調査結果から見る転職の実態
転職市場の実態を知る一例として、厚生労働省が2020年11月~2021年2月に実施した「転職者実態調査」の最新版をもとに、転職市場の実態を簡単に解説します。
まず、現在は 会社の従業員の大体7%~8%の人が、毎年転職という形で新しく加入しているのが実態。



企業側にとっては、転職はもはや珍しい事ではなく、組織の新陳代謝の為に不可欠なものとなっています。
では、どのような背景や期待から、企業は転職者を募集しているのでしょうか?


これによると、募集の背景は「人員構成の歪みの是正」と「既存事業の拡大・強化」によるものが圧倒的ですね。



社員の若返りを図りたいとか、事業が伸びていって人が足らなくなったっていう感じで募集しているんですね。


また、転職者に一番期待することとしては、即戦力となれるような「これまでの経験・能力・知識」がダントツです。



これまでの経験を活かして、将来的にさらに会社を引っ張っていってくれるようなリーダー的な人材が求められている気がするわ。
転職による賃金増減を年齢階級別に表したのがこちらです。


20代~40代では転職による給与アップは、他の年代に比べて相対的にやりやすいことが見て取れます。
調査結果を独自分析し見えてきた考察
調査結果の元データをもとに、色々な切り口で私の方で考察してみました。
その結果、下記のように年代ごとに別々の戦い方があり、適切に取り組めば統計上はそれなりに勝率があることが見えてきます。
- 【20代】若さと将来の可能性を万能スキルとして売りにできるので、何も考えず攻めるべし
- 【30代】経験とスキルを売りに攻めるべし
- 【40代】経験・スキルとマネジメント力(+コネクション)を売りに攻めるべし
- 【50代】経験とコネクションを武器に、勤務環境改善の方向で攻めるべし
ちなみに、ここで経験・スキルが必要という点は誤解しないでくださいね。



私は30代ですが、これまで何の経験もスキルも磨いてこなかったので、攻めようがないじゃないですか!



最初に述べた通り、経験やスキルとは自分の強みの定義によって決まります。強みをどう設定するか次第で、考えようはありますよ。
③ 業界・企業について知る
企業側の関心ごとを考える
企業側の立場に立ってみれば「自分たちの経営課題に取り組むにあたり、あなたの加入によってどのような貢献をしてもらえそうか?」というのが最大の関心ごとです。
この点を具体的に想像することで、自らの個性・特徴を、どう「強み」としてアピールするのかというあなたの転職マーケティング戦略が固まっていきます。



当然ながら、狙う業界や企業が変われば、アピールポイントは180度変わってきます!
そもそも、どこの業界の、どの企業でも通用する万能な経験・スキルなんてほぼありません。
あえて言うなら「コミュニケーションスキル」などでしょうが、これも具体化すれば一概に同じものを指すわけではないです。
- ある人は「プレゼンが上手」なこと
- 別の人は「聞く力を持っている」こと
- また別の人は「英語力がある」こと
求められるコミュニケーションスキルも、狙うポジションによって千差万別なのです。
また、職種についても同様です。
例えば、私は20年以上「情報システム部門」でシステムエンジニアをしていますが、開発スキルはほほありません。
IT人材と一言で言っても、
- ITストラテジスト
- プロジェクトマネージャー
- コンサルタント
- ビジネスプロセスアナリスト
- システムアーキテクチャー
- プログラマー
- ネットワークスペシャリスト
- サーバーエンジニア
- セキュリティエンジニア
など、様々なタイプの人材がおり、必要な能力や専門性はかなり違います。
情報処理技術者試験で「基本情報処理技術者試験」に出題されるような基礎知識の理解は欲しい所ですが、プログラミングが苦手であっても、IT人材として活躍できないわけではないのです。
狙う業界・企業のことを調査・想像し、彼らの経営課題に対して、自分が何に貢献できるのかを考えましょう。
マクロ視点で業界・企業について調べる
前提知識がない方は、まず業界・企業についてザックリと調べることから始めましょう。
取っ掛かりのおすすめは「会社四季報 業界地図」という本です。
もちろん、最新年度版を確認しましょう!
自分が興味が持てそうな業界はどんなものがあり、その業界の市場規模はどれくらいなのかを大きく把握します。



業界は規模の大きさ自体よりも、安定しているのか、今後伸びて行くかどうかといったことの方が重要です。
また、後々転職エージェントから企業紹介があったときのリサーチにも使えます。
その際は、紹介された企業が、業界の中でどのポジションをとっているのか(市場シェアや競合企業との関係など)を確認しましょう。



大きな市場の業界で存在感がない企業よりも、小さな市場の業界でもトップシェアを取っている企業のほうが、期待度は大きいですね。
転職活動の進め方


おすすめ3ステップで「転職できるかも!」と少しでも感じられたら、転職活動にもう一度向き合っていきましょう!
転職エージェント登録し、信頼できるプロを探し相談する
自分の個性や、転職市場、業界・企業についてザックリとした知識の整理ができたら、いよいよ転職エージェントに登録し、プロの担当に相談を始めて行く段階です。
何社かの大手転職エージェントに加えて、ビジネスSNS「LinkedIn」にも登録してみましょう。
すぐに転職する気のない人が登録しても、何も問題はありません。
1回か2回は、転職エージェントの方とZoomなどでカジュアル面談を行い、マクロ視点の調査では分からなかった個別企業の特徴や、最近の転職市場の動向などを聞いてみると良いです。



転職エージェントで、面談すると激しく営業活動をかけてくる人はごく少数派。
ほとんどの方々は「じっくり考えて下さい」というスタンスで、お話しすると色々有意義な情報を教えてくれました。
もし、会社の内情に詳しく、企業側の責任者とのつながりも持った交渉力のある担当に出会ったら、いざというときのためにマークしておきましょう。
特化型 無料転職サービス 8選
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転職エージェント経由で、実際の転職活動を開始する
ここまでの準備が整ったら、いよいよ転職エージェントに具体的な募集企業を提案してもらい、応募に向けた活動開始です。
提案のあった企業についてリサーチを行い、どのような経営課題を抱えているのかを想像し、Job Description(業務記述書)の内容にもとづいて、履歴書や業務経歴書を作成していきます。
具体的な転職活動の進め方は、私のKindle書籍でも詳細に解説していますので、参考にしてもらえると幸いです。
>> 会社経験を積んだ30代・40代のキャリア転職を大成功させる方法
まとめ
「転職できる気がしない!」というどん底メンタルを乗り越えるには、自らの個性を客観的に理解し「強み」となるように企業に伝えていくことが大切です。
まずは「おすすめの3ステップ」で自分自身や転職市場、転職先について冷静に情報収集し、自らを適切にマーケティングしていきましょう。
転職に関して書いた別の記事も、紹介させてもらいます。


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