アメリカ大好き かろじん です。
コロナ禍も一服し、久々に家族で海外旅行を考えている方も多いのではないでしょうか?
2023.3-4でロサンゼルスに家族旅行をした経験をもとに、旅行先としてロサンゼルスを考えられている方に向けて、次のような内容を解説した記事になります。
・ロサンゼルスの治安は大丈夫なの?
・現地の物価や服装はどんな感じ?
・旅行で必要な英語力ってどのくらい?
こちらの記事で「ロサンゼルスへの家族旅行を考えた際の基礎知識」の全体をまとめていますので、他の情報も含めて知りたい場合は、こちらを見てみてください。

ロサンゼルスの治安は?

都市別の海外在留邦人数で何年もNo.1を誇る日本人に大人気のロサンゼルス。
一年中穏やかな気候と、日本の食材が買えるスーパーがあったりと生活面でも便利で快適なロサンゼルスですが、その治安はあまり良くはなく、全米では上位の犯罪発生率となっています。
とはいえ、家族旅行の際は適切な準備を行い危険地域に近づかないようにすれば、犯罪に巻き込まれるリスクを大きく減らせるでしょう。

実際に私が2023.3-4で行ったロサンゼルス家族旅行では、犯罪に全く遭遇せず過ごすことができました。
犯罪件数 や 多い犯罪
ロサンゼルス市警察の発表にもとづく2020年のロサンゼルスの犯罪発生率は次のようになってます。


海外留学エージェント「SchoolWith」の調査では、犯罪率はしばらく低下していたものの、コロナ禍以降の2020年から増加に転じているとのこと。


なお、旅行者が巻き込まれやすい犯罪・トラブル事例としては以下のようなものがあります。
・スリや置き引き
・強盗
・自動車の盗難や車上荒らし
・性犯罪
・傷害事件
適切な予防対策をして旅行にのぞみ、万一犯罪やトラブルに巻き込まれた時も、冷静に対処することが必要です。
予防と巻き込まれた時の対策
犯罪に巻き込まれないような予防対策は次の5つ。
① 貴重品の取り扱いに注意する
② 治安が悪いエリアには足を向けない
③ 車上荒らしに注意する
④ 不審者に常に気を配る
⑤ 海外旅行保険に加入しておく
① 貴重品の取り扱いに注意する
スリや置き引きにあわないように、貴重品はできるだけ周りから抜き取りにくい所に携帯しましょう。
ホテルであれば部屋に金庫がついていることが多いので、どうしても必要な時以外はできるだけホテルの金庫の中にしまって、貴重品を一か所にまとめて持ち歩かないようにした方が良いです。
もし、万が一スーツケースの中に貴重品を入れてホテルを出かける時用に、持ち物の中にワイヤーロックを持っていくのがおすすめ。





鍵を紛失して開けられなくなる危険を考えると、ワイヤーロックは鍵型よりもダイヤル型の方が良いですよ!
そこまで荷物にもなりませんし、ホテルの部屋に金庫がなかったり、小さくて貴重品をすべて入れられない場合に、鍵をかけたスーツケースの中にしまって、そのスーツケースを部屋にワイヤーロックで固定できます。


また、パスポートが紛失した時に備えて、パスポートのコピーをスーツケースの中など、別のところに持っておくようにしましょう。
② 治安が悪いエリアには足を向けない
ロサンゼルスの治安があまり良くないといっても、比較的安全な場所とそうでない場所があります。
犯罪に巻き込まれるリスクを減らす最善の方法は、当たり前ですができるだけ危険な地域に近寄らないことです。
ロサンゼルス近郊での危険エリアは この後 紹介しますので、その辺りにはできるだけ近寄らないようにして下さい。
また、朝よりも夜の方が犯罪に巻き込まれる危険性が格段に上がりますので、夜間一人で出歩くといったことも控えるようにしましょう。



どうしても必要な場合は、タクシーなどを利用し、できるだけ何人かで行動するように心掛けてください。
③ 車上荒らしに注意する
レンタカーを借りて車で移動される場合は、車上荒らしに注意しましょう。
駐車時も貴重品はできるだけ車内には残さず、少なくとも外から見える場所にはおかないように。



長時間駐車する場合は、路上駐車よりもきちんとした駐車場を探して停めるようにした方がいいですね。
レンタカーを借りる際には、自動車保険への加入も勧められます。
追加の自動車保険は、私の時も8日間で8,000円もしなかったので、万一に備えて加入しておくと安心です。
④ 不審者に常に気を配る
海外旅行中は、海外にいるということを認識し、常に周りへの警戒を怠らないことが大切。
犯罪に巻き込まれるのは、何かの拍子に気が緩んだ時が多く、犯罪者もその瞬間を狙っています。
常に「念のため」をしっかり意識していれば、旅行中トラブルに巻き込まれ、予定変更せざるを得なくなるといった事態を回避しやすいですね。
Still Day One(まだ初日)
旅行も最初は緊張していますが、途中少しずつ慣れてくるとついつい気持ちも緩みがち。
帰国するまで毎日アメリカに着いた初日の気持ちを忘れず、初心のまま安全を意識しましょうね!
⑤ 海外旅行保険に加入しておく
盗難や持ち物の紛失、犯罪などに巻き込まれた時に備え、日本を出国する前に「海外旅行保険」に加入しておくと安心です。
「海外旅行保険」は、出国時に空港で加入することもできますし、航空券予約の際に一緒に加入することもできます。



持っているクレジットカードに付帯している場合もあります。
「海外旅行保険」は、クレジットカード付帯と通常購入したもので重複加入している場合、それぞれから保険金は支払われます。
ただし、複数のクレジットカード付帯の保険に入っていた場合は、一番高い金額の保険金が各保険会社で按分して支払われるといったこともありますので、保険の補償内容をしっかり確認して必要な分だけ入るようにしましょう。
万が一トラブルにあったら
旅行中にトラブルに巻き込まれたら、次の対応を考えましょう。
① 海外旅行保険の電話サポートに連絡
② 在ロサンゼルス日本国領事館に相談
③ ロサンゼルス警察に連絡(英語)
① 海外旅行保険の電話サポートに連絡
海外旅行保険には、現地旅行中の電話サポートサービスが付帯しているものが多くあります。
ほとんどの場合、24時間・365日、日本語対応による電話サポートのサービスが使えます。
多くの海外旅行保険会社はフリーダイヤルを設置しているため、電話代の心配も不要です。
② 在ロサンゼルス日本国領事館に相談
在ロサンゼルス日本国領事館では、日本語が通じる医療機関の紹介や日本の家族への連絡なども行っており、急病の際にも頼れる相談先。
24時間・365日の対応というわけにはいきませんが、受付時間内であれば連絡を取り、日本語でトラブルへの対応を相談することが可能です。



「安全の手引き」など、ロサンゼルスに訪問する日本人に向けた情報も発信しています。
受付時間 | 月~金 9:30~12:00、13:00~16:30 |
電話番号 | +1-(213)617-6700 |
住所 | 350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, CA 90071 |
③ ロサンゼルス警察に連絡(英語)
日本では警察に連絡する場合「110」に連絡しますが、アメリカでは「911」が警察の番号です。



英語でやり取りするので、英語があまり得意でない方にはなかなかハードルが高い方法。
家族旅行でロサンゼルスに行かれる場合、そこまで英語で話ができるケースは多くないと思いますので、まず①か②で相談し、その指示に従って動くのが現実的かもしれませんね。
ここまで、万一トラブルに巻き込まれた際の対処方法を解説してきましたが、現地で電話やインターネットが使えることが前提となっています。



こちらの記事で、アメリカ旅行中のネット環境準備について解説しています!ご参考まで。


ロサンゼルスの危険地帯


ロサンゼルスで旅行者が近寄ることを避けた方がいいエリアが4か所あります。
① スキッド・ロウ
② サウス・ロサンゼルス
③ イングルウッド
④ コンプトン
一つずつ解説していきます。
スキッド・ロウ


ロサンゼルスのダウンタウンの中、日本人街として知られるリトル・トーキョーの近くに、治安が悪いと評判のスキッド・ロウというエリアがあります。
こちらのエリアは、ホームレスや麻薬中毒者などが多い場所として有名。
ロサンゼルスの中心部にあり旅行者も間違って迷い込んでしまいやすいエリアではありますが、落書きが壁に書かれているなど街の雰囲気も変わりますので、旅行者は近寄らないようにするのが賢明です。
サウス・ロサンゼルス


サウス・ロサンゼルスは、メキシカンギャングが多く住み、人口の約7割がスペイン語を話し英語がほとんど使われないエリアです。
このエリアは、殺人事件などの凶悪犯罪の発生率が多い。
街の落書きや建物の窓に鉄格子が入っているなど、明らかに危険そうな光景が目に入ります。
ロサンゼルス市内の人はもちろん、警官も不要な立ち入りを避ける地域です。
イングルウッド


ロサンゼルス国際空港の周辺にあり、ロサンゼルスでも特に治安が悪い場所として有名。
例えば、日本人の射殺事件があったことで一躍有名になりました。
「世界の果てまでイッテQ!」の「はじめてのおつかい」で訪問していたインスタ映えスポット「Randy’s Donutsのドーナツ看板」があるのもイングルウッドです。
コンプトン


ロサンゼルス国際空港から車で約15分~30分移動したところにあるコンプトン。
『赤信号でも止まるな』と言われてるほど危険な地域で、ギャングが多く地元の人も近づかない危険エリア。
犯罪が多いエリアで、この地域をモデルにした映画もあります。



特にこれといった観光名所もありません。
ロサンゼルスの物価は?


2023.3-4に現地に旅行した実感として、ロサンゼルスの物価は日本と比べ圧倒的に高いです。
・アメリカの急速なインフレ
・30年以上続く日本のデフレ
・歴史的な円安ドル高
など様々な要因が重なっており、日本の物価に慣れた人にとってはびっくりするくらい高いと思って旅行された方がいいでしょう。



2008-2013にNJ州に住んでいたのですが、それでも2023.3-4にロサンゼルス旅行をした際は、その物価の高さに唖然としました。
例えば、日本でいうとガストレベルのファミリーレストランで、家族5人朝食をとれば1回1万円以上。(当然、昼食・夕食は更にかかる)
チップ不要なマクドナルドで昼食しても、日本のマクドナルドの2倍以上します。(味も日本の方が圧倒的に良い)
東京ディズニーリゾートのパーク1日券は、値上げをして現在 大人が一人 7,900円~10,900円 といったところですが、カリフォルニアディズニーランドの1日券は、一人 約24,000円以上 しました。



家族5人で行ったら、この入場券代だけで 121,356円の請求が来ていました。せっかくの思い出とはいえ高い~!
レンタカー料金など、比較的リーズナブルなものもあるので、賢くお金を使っていきましょう。
気を緩めて散財すれば、一気に出費が進みます。
ロサンゼルスに旅行すれば、いかに日本の物価や給与ベースが低いのかということを、改めて実感すること間違いなしです。
チップの支払いはどうする?


日本にはないチップについて、どんなタイミングでいくらくらい渡すのが適切なのか迷いますよね。
ロサンゼルスに限らず、アメリカではサービスを受けた際にはチップを渡すのがマナーとなっていますので、現地ではチップを渡すようにしましょう。
お渡しするチップの額は、税抜き支払金額の15~20%が相場です。
・サービスに満足: 20%
・普通のサービス: 15~20%
・サービスに不満: 10%
くらいで頭に入れておけば、大きくチップで外すことはないでしょう。
アメリカでの生活時、チップ額を計算する際に私が良くやっていたのが「レシートの消費税額を2倍して、端数を切り上げる」という方法。
アメリカでも日本のように「消費税」があります。
その税率は州毎に異なっていますが、大体7%~10%程度。



ロサンゼルス市であれば消費税率9.5%で、レシートにある税額を2倍すれば大体チップぐらいになります。


レストランなどでクレジットカードで支払う場合は、会計時にカードをスタッフに渡すと売上伝票を返されるので、そこにペンでチップ額を記入しサインすれば、チップごとカード支払いできます。
しかし、ホテルの部屋清掃など現金(キャッシュ)でしかチップが払えない場面も多いので、財布の中にUSドルを現金で持っておくようにしましょう。



アメリカでは意外に換金できる場所は少ないので、日本出国かアメリカ入国時に空港で両替しておくのが良いです。
大半のものはカード決済ができるため、1週間程度の滞在であればチップ用に2-3万円程度両替しておけばOK。
もし大きな紙幣しかなくてチップ用に現金を崩したければ、ホテルのフロントで「Please break this bill」と伝えれば大抵換金してくれます。
チップが必要ないのは、公共交通機関やスーパー、マクドナルドなどのファーストフード店。
誰か担当が付いてサービスするといったことが無ければ、チップの支払いは不要です。



このチップと担当制がある関係で、レストランでは自分の担当テーブル以外はケアしません。
担当スタッフが忙しいと、他のスタッフは暇そうでも放置されることはよくあります。
ホテルで荷物を運んでもらったり、部屋を清掃してもらった際は、大体2~5ドル程度をお渡しする。
部屋清掃のチップは、部屋に現金を置いておけば清掃の際に持って行かれるのでOKです。
ロサンゼルスでの服装は?


夏から秋にかけては、基本的に半袖でOKです。
ロサンゼルスでは朝晩の寒暖差が激しく、また夏でも屋内の冷房対策として、カーディガンなどの長袖を用意しておくと良いです。
冬は長袖のTシャツにパーカーなどで、朝晩はジャンパー、薄手のコート、ダウンジャケットなどを重ね着して、気温の変化に対応できるようにしておきましょう。



冬場は、ユニクロのウルトラライトダウンは重宝しますよ!
おしゃれな服装をしても盗難リスクを高めることにもつながりますし、家族旅行であればユニクロやGUなどカジュアルな普段着が一番良いでしょう。
できるだけ荷物を減らしたいので、最低限必要な服を持っていくのがおすすめです。
現地のホテルにはコインランドリーもあることが多く、滞在中は洗濯しながら着回し、最後いらない服は現地で処分して帰国するといった形もアリ!
ロサンゼルスで必要な英語力は?


ロサンゼルスへの旅行で必要な英語力は、基本的なコミュニケーションができる程度のレベルが望ましいです。
以下に、旅行中に役立つ英語表現とシチュエーションをいくつか挙げてみましょう。
- ● 空港での会話
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チケットの予約確認や荷物の受け渡しに関する対応。フライトの遅延やキャンセルに関する情報の確認。
- ● ホテルでの会話
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チェックイン・チェックアウト手続きでの会話。客室のアメニティや設備に関する質問。
- ● レストランやカフェでの会話
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メニューの注文や食事のリクエスト。アレルギーや食事制限に関する要望の伝え方。
- ● 観光地や交通機関での会話
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地図の読み方や交通案内の質問。入場券やチケットの購入に関するやり取り。
- ● ショッピングでの会話
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商品の価格やサイズに関する質問。支払い方法や返品についての情報。
- ● 緊急時の会話
-
医療施設や警察への連絡方法や必要な情報の伝え方。



これらのシチュエーションでは、基本的な挨拶や質問、要望を伝えるための英語表現が役立ちます。
旅行前に英会話の基本を学んでおくと、現地でのストレスを軽減し、よりスムーズな旅行が楽しめるでしょう。
まとめ


この記事では、ロサンゼルスへの家族旅行を考える際に、現地生活に関して知っておくべき内容をまとめました。
ロサンゼルスは治安がものすごく良いわけではないので、今回ご紹介した危険地域には極力近づかないようにし、旅行中は常に周りを警戒して、問題に巻き込まれるリスクを減らしましょう。
歴史的な円安ドル高が進む現在、日本からロサンゼルスに旅行する際はどうしても出費は増えがちですが、航空券やホテル、現地での移動手段を工夫することで、支出を抑えることも可能です。
「ロサンゼルスへの家族旅行を考えた際の基礎知識」は、全体をこちらの記事でまとめていますので、他の情報も含めて知りたい場合は、こちらも見てみてください。

