転職活動を始めて行うにあたり、転職の大まかな流れを知りたいと思っていませんか?
・転職活動の全体像やスケジュール感
・転職サービスの種類とサイト情報
・転職活動の事前準備内容
このような内容を、まとめました。
結論から言うと、転職には大きく8つのステップがあり、全体として数ヶ月以上かかる活動です。
現在は毎年企業の従業員の約7~8%が、転職者の加入によって埋められています。
例え大企業に入っても終身雇用で定年まで安泰という雇用形態が崩壊した今だからこそ、転職を一つの選択肢として全体像を理解し、転職に向けた準備のロードマップを描いておかれることをおすすめします。
転職活動の全体像

転職のステップは、大きく下記8つになります。
① 自己分析
② 転職先のリサーチ
③ 履歴書・職務経歴書の作成
④ 転職エージェント登録
⑤ 応募
⑥ 面接・適性検査
⑦ 条件交渉
⑧ 内定と入社準備
一つひとつ説明していきます。
① 自己分析
自己分析は、自分自身のスキルや価値観、興味・関心、キャリア目標などを客観的に理解し、自己の強みや弱みを把握するプロセスです。

転職を考える場合やキャリアを見直す際に、特に重要なステップです。
・スキルと経験の洗い出し
・強みと弱みの明確化
・興味・関心・価値観の把握
・キャリア目標の設定
・他者から客観的フィードバック取得
自己分析は一度だけ行うものではなく、定期的に振り返ることで自己理解を深められます。
転職やキャリアの進展を考える際には、自己分析の結果を活かして自分に適した方向性を見つけることが大切です。
② 転職先のリサーチ
転職先のリサーチは、自分の興味のある業界や職種、そして具体的な企業について情報を収集し、将来の職場環境やキャリアに適した選択をするためのステップです。
・企業Webサイトからの情報収集
・求人情報サイトからの情報収集
・知り合い経由での情報収集
・社内訪問や説明会への参加
転職先のリサーチはじっくりと行い、自分に合った企業や職場環境を見つけることが重要。
将来のキャリアに対してよい選択をするために、様々な情報源を活用し、客観的な視点で判断することが大切です。
③ 履歴書と職務経歴書の作成
履歴書と職務経歴書は、自分の経歴やスキルをアピールし、転職先や採用担当者に自己PRを行うためのツールとなります。
・履歴書の作成
・職務経歴書の作成
履歴書と職務経歴書は、求人企業によって指定されるフォーマットや内容が異なることがありますので、求人情報に記載されている指示に従って作成することが重要です。
また、丁寧に作成し、間違いや誤字脱字を避けるように心掛けましょう。
これらの書類で書類選考の結果が決まるので、時間をかけて準備することが大切です。
④ 転職サービスへの登録
自分に合った転職サービスに登録し、実際に求人のある企業の情報を入手します。



LinkedInなど、ビジネスSNSへの登録も有効です!
・転職サービスの調査
・自分に合った転職サービスへの情報登録
転職エージェントを選ぶ際は、慎重な調査と比較を行い、あなたのニーズに合ったエージェントを選びましょう。
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転職口コミサイト
転職先企業の勤務実態や社風をリサーチするにあたり、国内最大級の転職口コミサイトを紹介します。
無料で登録できるで、どんどん利用するようにしましょう。



ただし、退職理由などは主観的な要素が多くネガティブな口コミが多い ので、内容については、あくまで参考にする程度に留めてください。
⑤ 応募
応募は、興味を持った企業や求人に対して自己をアピールし、採用担当者に自分の応募意向を伝えるステップです。
・応募企業に関するリサーチ
・応募先企業の決定
・転職サービスを通じて応募意向を伝える
・履歴書と職務経歴書の提出
応募の際は、企業側から提示されるJob Description(業務記述書)の内容を確認し、その意図に沿った形で職務経歴書をカスタマイズして提出することで、書類選考を通過し面接に進む確率がアップします。
⑥ 面接・適性検査
面接と適性検査は、企業が候補者の適性や適格性を評価するために行われる選考手段で、書類選考を通過した後に数回程度実施されます。
・採用面接(※ 内定まで数回程度実施)
・適性検査の受検
面接では、自己PRや志望動機の伝え方、コミュニケーション能力、問題解決能力などが重要視されます。
準備をしっかりと行い、自分の強みをアピールできるようにしましょう。
⑦ 条件交渉
条件交渉は、採用が決定した後の給与や待遇、条件などについて話し合うプロセスです。
転職エージェントを利用している場合、通常エージェントの担当を通じて行います。
自分の希望条件を適切に主張し、企業との合意に達するためのステップです。
・転職にあたって求める条件と優先度の整理
・転職エージェント経由での条件交渉依頼
・条件の合意
交渉は最終の自己アピールの場。希望に合った条件を得るために、積極的に行動しましょう。
同時に礼儀正しさと柔軟性を持ちながら、相手との信頼関係を築くことを忘れずに交渉に臨むことが重要です。
⑧ 内定と入社準備
応募企業から内定通知(オファーシート)を入手したら、1週間以内をめどに承諾可否を回答します。
法的拘束力はないため、承諾後の転職撤回いかなる場合も認められない訳ではありませんが、基本承諾後 企業側では入社準備に動き出すため、承諾後の撤回は極力しないようにしましょう。
内定承諾後は、できるだけ早い時期の勤務開始を望む企業が多いため、通常退職後1~2か月以内には転職先での勤務を開始するのが一般的です。
・内定通知内容の確認
・内定の承諾連絡(※ 1週間以内)
・現職の退職手続き
・転職先の入社手続き
・社会保険や税金の手続き
・必要なスキルや知識の習得
・引っ越しや住居の手配(※ 必要な場合)
内定から入社までの期間は、新しいスタートに向けて準備を進める大切な時期。
新しい職場でのスムーズなスタートを切るために、丁寧かつ計画的に取り組むことが重要です。
転職活動の準備ロードマップ


転職活動の準備ロードマップは、転職を成功させるために 転職活動を始める前にしておくべき 必要なアクションを整理した準備計画です。
実際の転職活動が始まった際に、転職における各ステップがスムーズに進められるように、日頃から計画的に準備しておくことが大切です。
具体的に行きたい転職先が決まらない段階では、次の3つに取り組みましょう。
① 自分の個性・特徴を把握
② 業界と代表企業を大きく調査
③ 転職に有効なスキル・資格の取得
① 自分の個性・特徴を把握
自分の個性・特徴を知る上で、ぜひご紹介したい無料ツールがあります。
「16パーソナリティーズ」という個性診断ツールですが、事前登録も必要なく20分くらい質問に答えていけば、自分の個性・特徴が分かりますので、一度挑戦してみてください。





自分は何が得意で、何が苦手なのかが分かりますよ!



診断結果が 自分に当てはまる・当てはまらない を考えるだけでも、自らの個性と向き合えますね。
診断結果について自分と親しい誰かと共有し「自分はこんな風に思ったけどどう?」って聞いてみてください。
あなた自身の知らなかった自分について、さらなる気付きがありますよ。
② 業界と代表企業を大きく調査
まず業界・企業についてザックリと調べることから始めましょう。
取っ掛かりのおすすめは「会社四季報 業界地図」という本です。
もちろん、最新年度版を確認しましょう!
自分が興味が持てそうな業界はどんなものがあり、その業界の市場規模はどれくらいなのかを大きく把握します。



業界は規模の大きさ自体よりも、安定しているのか、今後伸びて行くかどうかといったことの方が重要です。
また、後々転職エージェントから企業紹介があったときのリサーチにも使えます。
その際は、紹介された企業が、業界の中でどのポジションをとっているのか(市場シェアや競合企業との関係など)を確認しましょう。



大きな市場の業界で存在感がない企業よりも、小さな市場の業界でもトップシェアを取っている企業のほうが、期待度は大きいですね。
③ 転職に有効なスキル・資格の取得
転職で有効となるスキルや資格は様ですが、その代表的なものとして英語とITスキルがあります。
英語スキルを示す資格については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。


ITスキルについては、プログラミングやWebエンジニアなど色々ありますが、幅広く通用する汎用的なスキルを証明するという点では、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施している「情報処理技術者試験」がおすすめです。


(出典: IPA Webサイト)
ITスキルゼロからスタートされる方は、「ITパスポート試験(IP)」から始めるのがおすすめ。
「基本情報処理技術者試験(FE)」まで持っていれば、システムエンジニアとして必要な基礎知識を、網羅的に身に付けている証明になります。
まとめ
転職活動の大まかな全体の流れ(8ステップ)と転職サービスの紹介、事前にしておいた方が良い準備について簡単に解説してきました。
もしあなたが転職せず、そのまま今の会社で働き続けるとしても、転職という選択肢のカードを持っているかどうかで、現職で理不尽な条件を強いられた際の交渉力も変わってきます。
終身雇用が崩壊した現代においては、実際の転職活動をする前から、必要な準備はしておきましょう。
この記事の最後に、転職に関して書いた別の記事も 紹介させてもらいます。




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