「英語が苦手で、今まで避けてきたけど、なんとか克服したい!」 なんて思っていませんか?
英語ができるようになれば、洋画も字幕なしで分かるし、海外旅行でも困らないので、きっと楽しいですよね。
就職や転職の際にも選択肢が広がるし、何よりネイティブみたいに話せると、普通にかっこいい。
本記事では
「大人になってから、今まで嫌いだった英語を克服したいけど、どう勉強したらよいか分からない。」
「できれば、楽しく続けたい!」
という悩みを抱えた方に向けて、効果がある方法や勉強のコツをご紹介いたします。
私(かろじん: プロフィール)も、学生時代英語が苦手で、ずっと英語から逃げ続けた人生でした。
社会に出る少し前に、英語の重要性を改めて感じ、それから懸命の努力と工夫を続け、昨年最難関の英検1級にも合格できました。
いろいろと遠回りや失敗、自分の英語センスのなさに絶望することも多々ありましたが、それらを粘り強く乗り越えてきた経験をもとに、ご説明します。
大人になって苦手な英語を克服する

そもそも、どうして英語が苦手なのか?
自慢じゃないですが、私もその代表選手のように苦手意識をずっと持っていました。
振り返って考えてみると、学生時代の私は
- 英語ができるようになるメリットや楽しさが、具体的にイメージできない
- 英単語を覚えることが苦痛で、覚えてもすぐ忘れてしまう
- 英語の文章を読んでも、リスニングしても全く分からず、勉強するのがつらい
- 苦痛な中でがんばって勉強しても、成長している実感が持てない
といった理由から、苦手意識がどんどん蓄積され、英語から遠ざかっていたように感じます。
皆さんも同じような課題を抱えておられると仮定すると、大人の英語初心者の方が英語克服に大切なのは、大きく次の3つなのかなと思います。
- 英語を勉強することで得られるメリットを体感する
- 英語を楽しく勉強する方法を知る
- 自分の英語力が伸びている実感を持てるようにする
それぞれのポイントについて、もう少し詳しく説明します。
英語を勉強することで得られるメリットを体感する

記事の冒頭で「英語が話せるとカッコいい」や、「就職に有利になる」といったメリットを紹介しました。
これらは自己承認欲求を満たしたり、副産物的なメリットとしては有効なものの、別にその対象が英語でなくても必ずしも良いわけで、本当に自分が英語学習を続けていくモチベーションとしては不十分です。
「仕事で英語が必要といわれているから…」やるということではなく、まず「自分自身で、英語が使えて役に立った!」という体験を得ることが、その後の英語学習を継続させ、さらに成長させていくという目的を達成するための、強力なエネルギーになります。

英語そのものが役に立つ!
と実感が持てる機会をつくろう
海外に行ってみよう!
一番手っ取り早く、そのような経験を得られるのは、「海外に行くこと」です。
長期間であればさらに良いですが、数日~1週間程度の短期間でも、実際に自分で英語を使ってやり取りする経験をすることがかなり有効です。
行き先は、現地で英語を使ってやり取りができる国なら、どこでもよいと思います。
いきなり一人旅は怖くても、同じく英語が苦手な友達と二人で行くなどすれば、現地で新しいことにチャレンジするハードルも少し低くなりますし、旅先で遭遇したトラブルや、それを試行錯誤しながら解決した経験、理不尽な思いをしたくやしさの全てが、帰国後の英語モチベーションにつながっていきます。
もう少しまとまった休みが取れる場合は、2週間~1か月といった期間、短期海外留学といった形で現地の語学学校に通ってみるのも良いですね。
短期間での劇的な英語力の成長は厳しいものの、現地で知り合いもできますし、英語も磨かれ、有意義な経験となります。
ここ数年間は、コロナ禍で海外旅行が難しい状態でしたが、これからコロナが落ち着いて海外旅行が解禁されてくれば、ぜひ挑戦してみて下さい。
仕事で英語を使えるチャンスをつかむ
仕事柄、英語を使う機会がある方は、勇気を出して率先して挑戦するようにしてみて下さい。
そして、たくさん失敗を重ねましょう。
失敗した数だけくやしさが蓄積し、そのくやしさこそが英語を勉強する将来のモチベーションになります。
仕事で英語を使う際は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。




英語を楽しく勉強する方法を知る


英語の必要性を体感した後は、無理なく英語を勉強することを習慣化していきましょう。
何か新しいことを始めるのは、最初はどうしてもストレスがかかります。
ですが、だいたい3週間程度続けられれば、自然と習慣化されてきてストレスは緩和されてきます。
最終的には、歯磨きのように毎日当たり前にやっていて、やらないと何か気持ち悪いといった所までいければ理想です。
まずは最初の3週間、楽しみながら続けましょう。
英語初心者向け勉強法 1 | NHK基礎英語 中○の英文法シリーズ
ある程度の英文法は学生時代に習ったので知っているという方は、この方法はスキップしてよいと思いますが、もしあなたが英語知識ゼロで、完全に一から勉強しないとわからないという場合、最初に取り組むべきは基本的な英文法になります。
これはスポーツに例えると、そのスポーツの基本的なルールを知らないことには、技術をどう磨けばいいのかもわからないからです。
サッカーでいうと、
- 1チーム11人で対戦する
- 前半と後半 各45分の90分間が1試合
- キーパー以外は手でボールを触ってはいけない
- ボールがラインを割ったら相手チームのスローインとなる
といったことを最初に理解しておかないと、シュートやドリブルだけ練習していても意味がない。
試合に勝つどころか、選手として出場すらできないでしょう。
本当に英語が苦手で一からやり直したいという方は、このルールを覚えるところから始めるべき。
英語における基本ルールの部分が、中学生の時にならう「基本的な英文法」になります。
- 英語構文は「S(主語) + V(動詞).」や「S(主語)+ V(動詞)+ O(目的語).」などで構成
- 疑問文の際は、SとVが逆になり、最後が「.(ピリオド)」から「?(クエスチョンマーク)」になる
というような基本的なことこそ、最初に理解しておくべきもっとも重要な知識なのです。
基礎英文法の教材としておすすめなのが「NHK基礎英語 中○の英文法」(1冊 880円(税込み))です。
これは、「NHKラジオ基礎英語」の文法事項だけを抜粋した、書き込み式のドリル となります。












1冊あたり1週間、3冊続ければちょうど習慣化に必要な3週間で学べます。
なお、何度も解いて基礎英文法を100%記憶する必要はないです。
一度じっくり流しで解いて理解し、「あー、確かこういった決まりがあったな~」ということだけ頭に入っていれば、必要に応じてこれらの教材を見返し振り返ることができるので、そのレベル(完成度)で学習してください。
英語初心者向け勉強法 2 | 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版
中学英文法は一冊でしっかり勉強したいという場合は、こちらがおすすめです。
中学3年間で知っておくべき英文法が一冊に網羅されている定番の一冊。
本の帯にもあるように、まさに一から英語をやり直したいと感じている大人に向けて書かれた本です!
2022年3月に改訂版が発売されたばかり。
単行本が2,530円と英語の参考書にしては高い方ですが、CD2枚も付いて、価格以上に価値はあること確実です。
英語初心者向け勉強法 3 | NHKラジオ英語講座
基礎英文法はある程度わかった方にとって、おすすめなのが、NHKのラジオ英語講座 です。
自分のレベルに合った講座を選んで、毎日スキップせず、無理のない範囲で3週間継続を目標に取り組んでみて下さい。
テキストは、書店に行けば1冊(1か月分)が 550円(税込み)で売られています。
1回の放送が 10分~15分程度 で、その後 復習として 簡単に出てきた単語を書いて覚えたり、
読み直したりで +15分程度勉強しても、1日30分以内で完結できます。
ラジオ講座の良い面は、映像がない分 英語を学ぶという意味で音声に集中できることと、インターネット経由であれば、放送内容を過去1週間分まで、好きな時に無料でストリーミング再生できるという点です。
もちろん、NHKテレビ英語講座の方が分かりやすいという方は、全然それでもよいと思います。
お金もほとんどかかりませんので、何から始めたらよいか分からないという英語初心者の方は、まずはNHKラジオ英語講座のテキストを購入し、試しに3週間学習を続けるところから取り組んでみて下さい。



大切なのは、一度にたくさんするということよりも、
無理なく、楽しく、とりあえず3週間続けてみることです!
特に、ラジオ講座を聞いた後の15分間の復習がとても効果的ですので、こちらもあわせて実施してください。
英語初心者向け勉強法 4 | YouTubeでの学習
英語の基礎から学びたいという英語初心者にとっては、NHKラジオ英語講座やこの後紹介する資格試験に向けた勉強の方が、基礎から体系的に学ぶことができるので良いと思いますが、YouTubeを使った勉強も織り交ぜてみてください。
YouTubeでの英語学習の良いところは、ズバリ 楽しみながら学べる という点です。
あまり、毎日のノルマを決めて「勉強する」という気持ちで観るのではなく、単純にコンテンツ自体を楽しむつもりで、寝る前や休憩時間に気分転換も兼ねて視聴されるのがおすすめです。
難点としては「最初は英語に関するYouTube動画を観ていたつもりが、どんどんと他の動画を続けてみてしまって、いつの間にかかなりの時間が経ってしまった」といった危険性があることです。
これを防ぐためにも、「必ず1日2本まで」といったマイルールを作って視聴された方が良いと思います。
おすすめのYouTubeチャネルの一つは、有名な「TED Talks」です。
海外での上質なプレゼンが豊富に提供されており、中には日本語の字幕に対応しているものもあるので、面白そうなものを隙間時間に視聴してみるとよいですね。
気に入ったプレゼンをみつけたら、その中で使われているフレーズや言葉を暗記し、プレゼンターのマネをしてリピートするようにすれば、英語表現だけでなく、自然な発音やアクセントが身について有効です。


自分の英語力が伸びている実感を持てるようにする


英語力を伸ばしていく上で、一番効果的だと思う方法は、英語試験を活用する 方法です。
英語試験を受ければ当然結果が出ますので、自らが成長しているかどうかフィードバックが得られます。
点数が伸びていれば、さらに努力するモチベーションになりますし、なかなか点数が伸びてなければ、やり方を見直すべきシグナルとして認識することができます。
日本で受けられる英語試験としては、下記のものが有名です。
- 実用英語技能検定(英検)
- TOEIC L&R / S&W
- TOEFL iBT
英検は、皆さんも中高生の時に受験されたかもしれませんが、日本人に一番なじみの深い英語検定試験です。
最近でも、年間で360万人以上が受験する日本最大規模の英語試験で、その志願者数は今も年々拡大していっています。
TOEICも、毎年全国で200万人程度の受験者数を誇る試験です。
昇格時の条件の一つに、TOEIC L&R のスコアを設定している会社もあるので、会社に入ってから受験させられている人も多いかもしれません。
ビジネスシーンで使用する問題が多く出題され、英検と違い受験する級といったものや、合格・不合格の判定はなく、10点~990点までのスコアで評価されます。
TOEFLは、(最新データは非公開ですが)2015年時点で、日本全国で100万人以上の受験者がいる試験です。
海外の大学、大学院に入学する際に必要な資格として設定されることが多く、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能に対して各30点、合計120点満点で評価されます。
完全にコンピューターに向かって実施するPCベースの試験で、問題はキャンパスライフや大学の講義など、アカデミックに特化した問題構成になっています。
試験のレベルは、TOEICと比べて圧倒的に高く、4技能全てが評価対象になるので、英語力を全方位的に伸ばしていかないと、得点アップにつながっていきません。



TOEFL iBTは一回の受験料が$235(日本円で30,000円くらい)します。
いろいろな意味で受けるのが大変な試験です。
英語資格については、こちらの記事で解説していますので、参考にしてください。


英語初心者には英検がおすすめ
これらの3つの英語試験のうち、英語初心者におすすめの英語試験は、断然 英検 です。
試験問題が、ビジネスよりでもアカデミックよりでもなく、基本に忠実な英語を伸ばすことができます。
英語4技能全てを評価されるのでバランスよく英語力を磨けますし、年3回受験のタイミングがありますので、比較的試験を受けやすいのもありがたいです。
英検 = 学生が受けるもの、大人が受けると恥ずかしい、といったイメージを持たれているかもしれませんが、そのような方はぜひこの記事を参考にしてみて下さい。


英検2級以上の実力があれば、TOEICに挑戦するのもあり
英検2級程度の実力がある方は、そのまま英検準1級を目指されてもよいですが、TOEICに挑戦するのも悪くありません。
就職やビジネスシーンでは、今なおTOEICスコアを参考にしている企業も多いです。
こちらの記事で、超初心者に向けてTOEICの勉強法について解説していますので、参考にしてください。


まとめ
ここまで、どうして英語に対する苦手意識が生まれるのか、それを克服するためにどのように対処していくべきかについてお話ししました。
- 英語を勉強することで得られるメリットを体感する
- 英語を楽しく勉強する方法を知る
- 自分の英語力が伸びている実感を持てるようにする
これらを実践していくことが、英語に対する嫌悪感や苦手意識を克服するためのカギになります。
まずは、自分で挑戦してみましょう。
それでもなお、自分だけでは変われない、壁にぶつかってしまったという方は、英話スクールやオンライン英会話など外部のサービスを利用してみるのも一つの手段です。
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大人が英語を勉強しなおす選択肢は、昔と比べ広がってきていますし、無理せず、自分に合った勉強法を続けていくことで、一歩ずつ自分の理想とする姿に近づいていくことができると思います。
記事を読んでいただいた皆様の、更なる成長を心より願っています。
この記事を最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございました。
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